「ピカソ:コート・ダジュールの生活」展の見どころ

 

①ピカソのセラミックの世界を紹介します。

第二次世界大戦後、65歳になったピカソは、騒がしいパリを離れて南仏コート・ダジュールを生活と制作の拠点とするようになり、この地でセラミック制作を本格的に始めました。芸術表現の新たな手段として出会ったセラミック作品の世界を、平凡な器を変形させることで生み出されるかたちや、恋人たちとの関係から紡ぎ出された表現、地中海ならではの着想から生まれたモティーフなど、さまざまな切り口でご紹介します。

 

②セラミック作品に込めた平和への思いと背景を紹介します。

彼の絵画《ゲルニカ》は、スペインの小都市への爆撃への憤りを契機に1937年に制作され、やがて反戦の象徴的な存在となりました。この経験などから、ピカソ自身も平和運動に積極的に関わりはじめ、その際には、芸術作品としての質を保ちながら複数の作品を作ることができるセラミックの制作が、思想上も重要な位置を占めるようになります。ピカソがセラミックの作品に込めた平和への想いと、そこにいたる背景を紹介します。

 

企画展の詳細はこちらをご覧ください。

一覧に戻る