ヨックモックミュージアムについて

「ヨックモック」の創業者である藤縄則一の「菓子は創造するもの」という想いを受け継ぎ、当美術館の館長でもある藤縄利康が精選し、ヨックモックグループとして30年以上かけて500点以上収集してきた、世界有数のピカソのセラミック(陶器)作品を数多く包括したコレクションを、様々な企画展を通してご覧いただけます。ピカソの豊かで自由な発想が投影された、“菓子とアートのコラボレーション”や“アートセラピーを応用したアートセッション”などの独自の教育プログラムもお楽しみいただける、都市型の新しいタイプの美術館です。誰もが驚きと発見に出会える場を提供し、アートによる全ての人と人とのつながりを創造いたします。
オープン記念企画展では、ピカソ研究者による最先端の研究を企画展示を通して紹介する予定で、新型コロナウィルス感染拡大防止策をふまえてのスタートも想定しております。ヨックモック青山本店同様、四季折々のハナミズキも楽しめる中庭のあるカフェだけでもご利用可能で、気分に合わせて日常の中で気軽にアートに触れていただき、友人宅で過ごすようにリラックスしてお過ごしいただけることを願っております。

【ミッション】

「菓子は創造するもの」という想いを受け継ぎ
ピカソの豊かで自由な発想が投影されたセラミックを通じて
誰しもが驚きと発見に出会える場を生み出していきます

【ヴィジョン】

創造力を高められる機会を提供します
一人ひとりが潜在的に持っている創造力を様々な体験を通して豊かに育む機会を提供します
人々の生活と芸術を近づけます
生活の一部のように気軽に訪れることができる場所でありながら 洗練された美しさとともに
菓子とアートの可能性を提供し、 文化的貢献を果たしていきます


ヨックモック・コレクションについて

ヨックモック・コレクションは、ピカソの陶器作品のエディションを数多く包括的に収集した、世界で有数のコレクションのひとつです。陶器制作に初めて本格的に着手した1947年から1973年に死去するまで、ピカソはフランス南部のヴァローリスにあるマドゥラ工房でラミエ夫妻と緊密に協力しながら、数千点にものぼる作品を制作しました。またピカソは版画のように立体的な作品を複製することに興味を抱いていました。マドゥラ工房の協力を得て制作された陶器の複製には、ピカソ・エディションとして番号が付けられ、販売されました。
ピカソ・エディションの最も特筆すべき点は、職人が型やろくろによって形態を忠実に複製し、ピカソがときに型破りな方法で生み出した形態や効果をも再現したことです。たとえば、酸化物と泥絵の具を独自に組み合わせて混ぜたり、粘土を彫刻のように扱い、表面を削り、彫り込んだりすることもありました。
ピカソは陶器工房で制作することを好み、画一的な型で大量生産することに関心を示しませんでした。ピカソはろくろを用いて作業したことがなく、使用する粘土についてもとくにこだわりはありませんでした。エディションについては、陶器工房での生産に欠かせない、複製する職人たちの技術に心から満足していました。ピカソの陶器制作とマドゥラでの協働作業は、ピカソの芸術への取り組み全体を大きく広げるものであったと位置付けることができます。この点でピカソ・エディションの陶器作品を所蔵するヨックモック・コレクションは、ピカソの晩年の粘土を通じた創造の比類なき記録を示すものとなっています。


建築・展示デザイン

南青山の住宅地にオープンするヨックモックミュージアムは、家に友人を招くようにお迎えしたいという思いからこの敷地を選んでいます。建築も2階建ての小さなボリュームが組み合わさった家型として、中庭を介して「市中の山居」の様に光、風、植物を感じられます。素材もピカソのセラミックやお菓子の様に焼き物にこだわりました。屋根はピカソがセラミック制作をしていたコートダジュールの瓦ディテールをオマージュし、床や壁は陶芸窯で使われている耐熱レンガをイメージしています。
ピカソのセラミックは自然光で見ると、色彩がとても鮮やかに見えるのが特徴です。 2階の展示室は中庭などからの自然光をふんだんに取り入れた開放的なスペースとして作品のポテンシャルを引き出しています。地下の展示室は逆に光を調整し、企画に沿って絵画や版画なども併せて紹介できるようにしています。1階中庭に面したカフェはグッズショップやライブラリーも併設し、展示室を介さずに誰でも自由に出入りできます。カフェや展示室はアートセッションやレクチャーの場にも臨機応変に入れ替わり、驚きと発見に出会えるよう工夫しています。

栗田祥弘建築都市研究所


運営デザイン

ヨックモックミュージアムは、「菓子は創造するもの」という想いを受け継ぎ、その言葉やお菓子と共鳴するピカソのセラミック作品をコレクションした美術館です。だからこそ、ピカソとヨックモックのどちらのファンにも驚きと発見に出会える場を提供することを第一と考えました。さらにはミッション・ヴィジョンを骨格としてアート・教育・食といった多様な領域がありながらそれらが一体となった美術館の姿を、幾重にも及ぶワークショップを経て計画・具体化し、運営していけるようデザインしています。

栗田祥弘建築都市研究所


サイン計画

ヨックモックミュージアムのコンセプトや想いを細部にも感じてもらえるように、サインシステムの素材にもセラミックを用い、案内やピクトグラムを各スペースの環境に合わせた色彩や形状で展開しています。ピカソの豊かで自由な発想で創造された作品のように、美術館の空間そのものも楽しんでもらいたいと計画しました。

廣村デザイン事務所


グラフィックデザイン

セラミックのあたたかみや柔らかな表情、アートセッションなどの幅広い層へ向けた多様なプログラムもあることから、全体的に丸みのある親しみやすいフォルムと、主となるコレクションのセラミックをシンボルモチーフとしてロゴデザインを構成し、ポスターやカタログ、グッズなどのグラフィックへも展開しています。シンボルカラーはヨックモックのCIから着想した3色のブルーを用いることで親和性を感じさせ、制作過程や環境から生まれるセラミックの豊かな色彩も表現しています。

廣村デザイン事務所


法人概要

名称:一般社団法人 YMハウス
所在地: 〒107-0062 東京都港区南青山6丁目15-1
事業内容:美術館運営、その他
代表者:代表理事 藤縄利康
設立年月日:平成28年10月11日
当法人は、美術及び美術教育の振興に関する事業を行い、美術品の展示や美術教育の普及啓蒙活動、若手アーティストの育成等を通じ、地域社会や人々を豊かにする拠点となることを目指し、活動していきます。